チェックリスト法


ブレーン・ストーミング法(BS法)の発案者アレックス・F・オズボーン(Alex F. Asborn)が考案した発想の法則である。

① ほかに使い道はないか Put to other uses
「そのままで新しい使いみちは」「改善、改良して使いみちは」
既存の材料や製品や廃品などについて、ほかの新しい使い道を考え出すやり方です。プラスチックが我々の日常生活の実に広い領域に進出してきているのが一番いい例でしょう。

② ほかからアイディアが借りられないか Adapt
「他にこれに似たものはないか」「なにか他のアイデアを示唆していないか」
その問題と似たものからヒントを借りてくるやり方です。洋酒からヒントを借りて日本酒のオン・ザ・ロックを考えるなどがその例です。

③ 変えてみたらどうか Modify :
「意味、色、動き、音、匂い、様式、型、などを変えられないか」
物の形や色や大きさなどを変更してみることです。乗用車のモデル・チェンジなどは典型的なものです。

④ 大きくしてみたらどうか Magnify :
「より大きく、強く、高く、長く、厚く」「時間は、頻度は、付加価値は、材料は」
現にあるものを大きくしてみたり、何かを付け加えたりすることです。デラックス型とか豪華版などがその例です。

⑤ 小さくしてみたらどうか Minify :
「より小さく、軽く、低く、短く」「なにか減らせないか」「省略できないか」
ダウン・サイジングそのものです。

⑥ ほかのものでは代用できないか Substitute :
「なにか代用できないか」「他の素材は」「他のアプローチは」
ある目的に対して、現在のやり方以外の方法や手段を考え出すものです。

⑦ 入れ替えてみたらどうか Rearrange :
「要素を取り替えたら」「他のレイアウトは」「他の順序は」
現にあるものの部分と部分、要素と要素などを入れ替えてみることです。

⑧ 逆にしてみたらどうか Reverse :
「後ろ向きにしたら」「上下をひっくり返したら」「主客転倒させたら」
前と後、上と下、右と左などをアベコベ、サカサマにしてみることです。エスカレーターは、人間ではなく、逆に階段を動かす、というアイディアです。

⑨ 組み合わせてみたらどうか Combine :
「ブレンド」「ユニットを組み合わせたら」「目的を組み合わせたら」
ケシゴムつきのエンピツ、挙式からハネ・ムーンまでのブライダル・セットなどがその例としてあげられます。


チェックリスト法の精神に基づき、個人の発想チェックリストつくってもいいだろう。以下では、いくつかの例を挙げる。

(1)裏返す………常識の逆・反対を考える
(2)
拡大…………ネタのある性質をエスカレートさせる
(3)
ひねる………別の角度から考える。見落としている性質はないか
(4)
連想…………似た性質のネタはないか(他作品を下敷きにする)
(5)
組み合わせ…異質なネタと組み合わせたらどうなるか

(引用文献・相原コージ/竹熊健太郎「サルでも描けるまんが教室」小学館)

・他の方法はないか?
・アレンジできないか?
・インパクトを強く
・応用できないか?   
・逆転できないか?   
・葛藤を激しく
・修正できないか?   
・縮小できないか?   
・目的を明確に
・楽しくできないか?   
・お笑いにできないか?   
・ラストに余韻を
・入れ替えできないか?   
・リアルにできないか?   
・簡潔にできないか?
・代用できないか?   
・近いものはないか?   
・昔に戻ったら?
・切り捨ててみたら?   
・分割してみたら?   
・未来だったら?
・システム化すれば?   
・除いたら?   
・濃縮できないか?
・結果を連想(因果関係)   
・もっとよくならないか?   
・欠点を活かせないか?
・無駄を削れないか?   
・新しくできないか?   
・古くできないか?
・似たものはないか?   
・置き換えられないか?   
・結合できないか?
・変更できないか?   
・意味を変更できないか?   
・再配列できないか?

「できないか?ではなく、むりやりやってみる。」皆も項目を追加して自分だけのチェックリストを作ってみよう。

 

AIDMAの法則
チェックリスト法
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エコ・デザインの3R
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