- 奨励賞
- 第11回卒業制作
- 制作者
- ファッションビジネス 4年
- 工藤義斗
- グレード別対比で見るブランドの販売戦略
- 近年のアパレル業界では、「ファストファッションが売れていて、ラグジュアリーブランドが売れない」と言われることが多い。その原因は、比較的コンテンポラリーなアイテムが売れる傾向にある時代感から、同質化している市場では、消費者は安価な商品を選択することが多いからであると考える。
しかし、ブランドの商品の良し悪しは、素材の質感やシルエットがどのような意図で作られているのか、などの“モノづくりのバックグラウンドを肌で感じる”ことにファッションの面白さがあるのではないか。
そもそもファストファッションが売れていて、ラグジュアリーブランドが売れていないことが本当なのか。もしそれが事実であるならば、そこにはどのような要因があるのかを明確にしたいと考えた。
本稿では、対極する二つのブランドの販売戦略を研究し、よりブランドターゲットや製品理解を深めることで、現在のそれらのブランドのマーケットの維持方法と、これからどのような消費者に向けてアプローチすべきなのかについて提案を行った。