PRIZE

亀原 風音

優秀賞
第14回卒業制作
制作者
ファッションビジネス 4年
亀原 風音
THEME
着物文化の変遷と現代着物の多様性について
CONCEPT
着物は日本の伝統文化である。しかし、今では日常着として着物を着る人は少ない。着物が着られなくなってしまった背景には洋装化があると考えられる。洋装指定がされたことで洋服が広まり、多くの工場が機械を導入するようになったことで、作業着も洋服に変わっていった。また、自転車の普及なども着物離れを進めた。様々な要因が重なり、日本人の日常着だった着物はだんだんと着られなくなってしまった。近年、日常着として着物を着る人は少ないが、新しい着こなし方をしている人を見かける機会が増えてきたように感じる。若者の中には、長襦袢の代わりにタートルネックを合わせる人や、下駄や草履の代わりにブーツを合わせるなどの新しい着こなし方が出てきている。呉服業界は年々縮小傾向にある。従来の着物の着方を受け継いでいくことも重要だが、敷居が高いと思われている着物を若者にも手に取ってもらうために、新しい販売促進や販売方法も重要と考える。着物の文化を絶やさないためにも、伝統文化の普及に加え、新しい着物の着こなし方も容認していく必要があると考える。

一覧ページへ