- ゴールド賞
- 第12回卒業制作
- 制作者
- ファッションビジネス 4年
- 前田奈津実
- 訪日外国人に向けての日本ブランドの販売戦略について
- 日本政府観光局(JNTO)の統計データによると、2015年の訪日外客数は約1973万人に上り、前年比47.1%増となっている。これは日本政府観光局が統計を取り始めた1964年以降、最大の伸び率となり、予測できないほどの急激な動きが見られた。しかし、訪日外国人の増加当初に言われてきた中国人の「爆買い」といった「モノ消費」が落ち着きを見せ、消費が変化していることが分かった。このような訪日客の消費の変化などについて、現在までの訪日客の消費動向を調査した結果、リピーター客の増加や日本文化への関心が高い訪日客などの影響により、単に商品を購入する「モノ消費」から、経験や思い出、サービスなどの「コト消費」への消費の変化が見られた。この消費の変化は、百貨店を中心に売り上げ低迷の要因となっている。本稿では、訪日客の消費の変化を踏まえた上で、近年の日本アパレルが行ってきた販売戦略の実例と海外からの日本ブランドの評価などを参考に、今後の日本アパレル、また日本ブランドは、どのように訪日外国人観光客へアピールすべきかについて考察した。
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