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- 奨励賞
- 第13回卒業制作作品
- 制作者
- ファッションビジネス 4年
- 大谷麻夢
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- ファッションにおける同質化の現状とこれから
- 近年、日本のアパレル製品がつまらなくなっているという声を聞く。買い物に出かけ、似たような製品を他店でも見るといった経験はないだろうか。また、その製品の価格を比べ、同じようなものなら、価格の安い方で良いと思った経験はないだろうか。
今日のファッション市場には、ブランドネームを隠してしまえば見分けが付かないようなものが溢れ、さらには同じような製品が違うブランドの製品として販売されていることもある。このような現代のファッション市場に疑問を持ち、このテーマを研究した。まず、日本におけるアパレルの産業構造、流通構造の変化や、消費動向の変化をふり返ることで同質化が起きた背景を探り、同質化の現状を調べた。その中で、今や市場は「売り上げ不振→売れ筋追求→市場の同質化→低価格競争→質の低下」といった悪循環に陥っているという現状が見えてきた。
不況でモノが売れず、多くの企業が他社との競争に苦しむ中でも、売り上げが好調な店や、他社と一線を画している企業がある。本稿では、それらをふまえアパレル産業の今後の展望を考察した。
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