- シルバー賞
- 第14回卒業制作
- 制作者
- ファッションビジネス 4年
- 梅田 愛華
- ファッション企業の脱コモディティ化戦略
- 近年、ファストファッションの台頭やブランドチャネルの多様化、またCtoCの活況などもあり、消費者とファッションとの距離感が変わってきている。かつてファッションは時代を象徴する存在だったが、今ではその存在が薄れているような状況である。服が売れない時代と言われている中で、ファッションのコモディティ化が進んでいるのが一因だと考えた。そこで本稿ではコモディティ化をテーマとしてとらえ、身近な実例を挙げながら脱却する方法や戦略を研究した。コモディティ商品に重要なのは、一に品質、二に品質であり、価格、入手容易性、使用容易性などがある。しかし、これは本質的な意味ではブランド価値ではなく、まさに商品力である。コモディティ商品から脱却するためには「基本価値・便宜価値」から「感覚価値・観念価値」への転換を行いブランド価値の向上をはかることが必要となる。脱コモディティ化戦略を推進する場合には、顧客との共創をはかり、ブランドのストーリー性を強調する、あるいはブランドのライフスタイル性を強調していかなければならない。