動の影 岩下徹というからだ  2008 / 16'00"

”動の影”は運動をある時間における物体の移動(移動しない事も含め)と捉え、動く像をコンピュータ処理し動きの軌跡を視覚化する事で運動を新たな側面から見つめるシリーズです。
そして捉えられた動きの軌跡を元の動きと立体的に重ねることで、運動を新しい視点から眺めようというものです。
この作品では舞踏カンパニー山海塾の舞踏手と活動する一方、ソロ活動では〈交感(コミュニケーション)としての即興ダンス〉の可能性を追求する岩下徹氏に自身の動きの軌跡がリアルタイムに映し出された映像を見ながら即興で踊って頂き、その動きの軌跡を捉えています。 映像に映される自身の姿はもはや単なる現実の鏡としての自己の像ではなく次の新たな動きへと誘う他者であり、そうして踊られるダンスは一寸前の自分(他者)との即興セッションといえます。
支持体にプラズマディスプレイを用いたものと、スクリーンにほぼ等身大に投影するプロジェクション版がある。

・プラズマディスプレイ版  プラズマディスプレイ、ハーフミラー、ラジオ、HDDプレーヤー
・プロジェクター版  HDプロジェクター、ハーフミラー、パラメトリック・スピーカー、HDDプレーヤー



撮影風景記録写真