2025.05.07
オーバーン大学との国際合同ワークショップ開催報告
2025年4月18日(金)に、アメリカ合衆国アラバマ州州立オーバーン大学(Auburn University)の学生と本学科プロダクトデザイン領域学生が国際合同デザインワークショップを行った。
テーマは「To-Go Food Packaging Design」(食べ歩きの和食包装)、オーバーン大学の15名、本学の13名の学生が、文化の垣根を越えた6つの混成チームを結成し、熱心なデザイン作業に取り組んだ。その後、各チームは斬新なアイデアを凝縮したプレゼンテーションを実施した。
発表されたパッケージ提案は多岐にわたり、それぞれのチームが「タコ焼き」や「寿司」「焼き鳥」「焼きそば」「お好み焼き」「唐揚げ」といった、日本の代表的な食べ歩きフードに対し、既成概念を打ち破るような新しい包装デザインを簡易模型で具体的に示した。
例えば、焼きそばのチームは、麺とソースを上下に分離して包装し、喫食時には上部のソースをダイナミックに落とし、シェーカーのように振って混ぜ合わせるという革新的なアイデアを発表した。また、焼き鳥のチームは、串の手持ち部分にタレ防止ストッパーを取り付け、それを連続した紙筒に一本ずつ収納することで、持ち歩く本数に合わせて紙筒を破り、スマートに携帯できる包装を提案した。
学生らの提案は、いずれも独創的でユニーク、外国人ならではの視点から日本の伝統食文化を捉え直し、自由で奔放なクリエイティブな発想が随所に散りばめられていた。
本イベントは、学生たちにとって大きな刺激となる、かけがえのない機会となった。異文化との交流を通して得られた新たな視点や発想は、学生にとって価値ある経験であり、将来のデザイン活動においても意義深い時間として深く刻まれたことだろう。