映画プロジェクト第二弾として、HDによる中編映画「evidence」を制作し、
東京・名古屋にて劇場公開を行いました。
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evidence
【名】1証拠、証言 2しるし、徴候、 形跡
【Story】
その殺し屋には名前がいくつもあった。職業柄というヤツだろう。その殺し屋–仮に今名乗っている名前から本野啓介としよう–は、他人の人生を借り、自分の過去を巧妙に消し去っていた。今回も本野はいつものように仕事を受け、いつものように人を殺し、いつものように金を受け取る。そのはずだった。西野亮一はどこにでもいる普通の会社員だ。普通より少し良いと言っていいかも知れない。会社では着実に成績を上げ、勤務する会社の社長の一人娘と結婚した。そして普通の会社員と同じように問題を抱えていた。西野の妻、圭子は数年前に発病した。圭子は病名もはっきりしないまま、次第に手足の自由を失っていく。西野には何もできなかった。なすすべもなく見ていただけだ。そしてある日、その時が訪れた。圭子はついに自力では立つことができなくなった。圭子は入院する。もう二度と家には帰れないだろう。本野は銃を受け取るが、気に入らなかった。そこで試し撃ちをすることにした。予想通り銃は密売の三流品だった。それは別にいい。ただ別の銃を手配すればいいだけのことだ。問題は本野が暴発によって瀕死の重傷を負う羽目に陥ったことだ。もう夜だった。本野は人目につかない場所を選んだつもりだったが、その側を一台の車が通り過ぎようとしていた。車内の男は、家庭のこと仕事のこと、様々な重圧をひとり、叫ぶことでやり過ごそうとしていたのだ。車内の男の名は西野亮一。名前のない殺し屋とどこにでもいる普通の男。二人の男が出会ったとき、物語が始まる。
【Staff】
監督脚本/柿沼岳志(名古屋学芸大学 メディア造形学部映像メディア学科 助手)
製作/井形昭弘(名古屋学芸大学 学長)
制作/NUAS映画プロジェクト
企画/西宮正明(名古屋学芸大学 メディア造形学部映像メディア学科長)
プロデューサー/渡部眞(名古屋学芸大学 メディア造形学部映像メディア学科 教授)
撮影監督/早野嘉伸(JSC)
音楽/仙頭武則音響/中上淳二
整音/森幸長
照明/須崎義智 角俊平
美術/山内亮二
装飾/角谷江美 手島純子
特殊メイク/長井絵美
記録/岡田紗季
VFXスーパーバイザー/笠波倫年
ラインプロデューサー/梅村晃一
制作担当/堀田浩史
助監督/黒澤拓朗
制作補/芹澤莉佳
キャスティング/大塚由美
2009年/HDV/16:9/73分
Copyright 2009 名古屋学芸大学
2009/06/09 | Posted by nuas