企画展『これかれにたゆたう / Wandering Between Here and There』

 

これかれにたゆたう / Wandering Between Here and There

 
会期:11月10日(金)〜12月24日(日)
会場:アートラボあいち / Art Lab Aichi
開館日:金曜 – 日曜・祝日
開館時間:11:00 – 19:00
※出品作家によるアーティストトーク:11月23日(木・祝)15:00〜
 
これかれ(此彼)は、こちらとあちらを指し示す代名詞です。本展では、名古屋学芸大学 メディア造形学部 映像メディア学科の卒業生と教員が制作した作品の中から、現実と非現実、現在と過去、此岸と彼岸など、こちら側とあちら側を行き来するような世界観をもった作品を選び展示します。
19世紀に発明された写真や映画は、現実を写すメディアとして発展し、テクノロジーの進化と共に現実を越えるリアリティを創造してきました。映像メディア学科では、これらの映像の歴史を辿りながら、映像に留まらない視聴覚文化全般を研究・教育し、多様な卒業生を輩出してきました。今回の展示では、映像、美術、メディアアート等の領域で活躍する卒業生と教員による作品を紹介します。
 
伊藤 仁美 / ITO Masami
名古屋学芸大学大学院 メディア造形研究科修了。ぼうっと佇んでいる状態の意識の形態を映像で表現している。パーソナルスペースを強く感じる視点から撮影を行い、個人的な体験・記憶が想起されるイメージを、視界から過ぎ去っていく多くの風景、延々と流れていく現代の情報を元に再構築する。その上で、内と外の世界を往復しているような感覚的で不可視な体験を、身体感覚の延長として追うことを試みている。主な作品に「Traffic」(TRANSIGALLERY / 愛知, 2022)、「SIESTA」(”VIDEO PARTY 2022” Lumen Gallery / 京都, 2022)などがある。
 
成田 開 / NARITA Kai
名古屋学芸大学大学院 メディア造形研究科修了。現在、名古屋学芸大学 メディア造形学部 映像メディア学科 助手。「映像表現における再帰性」や「当事者性」に関心を持ち、自身が撮影するだけでなく、自身を被写体として用いた記録映像を制作している。映像だけでなく、音やオブジェクトの同期を試みた映像インスタレーション作品など様々な形態に展開しながら活動を続けている。主な作品に「Day is gone.」(大名古屋電脳博覧会 / 愛知, 2021)、「Stranding」(文化庁メディア芸術祭 名古屋展 / 愛知, 2022)などがある。
 
極楽Bros. / Gokuraku-Bros.
美術家:小笠原則彰(本学映像メディア学科 教授)、造形作家:白前晋(情報科学芸術大学院大学[IAMAS]修了)、映像作家:齋藤正和(本学映像メディア学科 准教授)からなるアーティストユニット。2001年より活動を開始し、映像・音・空間等なんでもありの手法で作品を制作している。主な作品に 「楽土の求め方」(大垣ビエンナーレ2004 / 岐阜, 2004)、 「video drawing」(YEBISU ART LABO / 愛知, 2007)、 「巡業シリーズ」(“再生される肌理II” 豊田市美術館市民ギャラリー / 愛知, 2009) などがある。
 

 
展覧会運営
ディレクター|伏木 啓(映像メディア学科 教授), 村上将城 (映像メディア学科 准教授)
 
アシスタント ディレクター|樋口誠也(映像メディア学科 助教), 成田 開(映像メディア学科 助手), 安齋萌実(映像メディア学科 助手)
 
企画:名古屋学芸大学メディア造形学部
主催:名古屋学芸大学、国際芸術祭「あいち」組織委員会
助成:文化庁
 

2023/11/09 | Posted by 映像メディア学科 スタッフ一同