企画展『てん てん てん / Narrative of Silence』


 

てん てん てん / Narrative of Silence


アーティスト|伊藤 純、木谷 優太
会 場|アートラボあいち3階
会 期|2024年11月03日(日)~12月22日(日)
開館日時|金土日祝 11時〜19時

◉出展作家によるアーティストトーク|11月16日(土)15時〜


19世紀に発明された写真や映画は、現実を写すメディアとして発展し、テクノロジーの進化と共に現実を越えるリアリティを創造してきました。名古屋学芸大学 メディア造形学部 映像メディア学科では、これらの映像の歴史を辿りながら、映像に留まらない視聴覚文化全般を研究・教育し、多様な卒業生を輩出してきました。本展では、映像や美術の領域で活躍する卒業生による作品をご紹介します。
「てんてんてん」⋯⋯その言葉に意味はありません。物語は、一般的に、物事の因果関係を巧みに関係づけながら叙述されます。しかし、私たちの日常には、因果関係がわからないことや、意味を特定することが困難なことが多々あります。今回の展覧会では、作家固有の体験や記憶をもとにしながら、一般的な「語り(ナラティブ)」とは異なる方法で語られた作品をご紹介します。それらは、断片的に発せられた言葉や音のようであり、または、言い淀んだあとの沈黙のようなものかもしれません。


伊藤 純 / Ito Jun
1997年岐阜県生まれ。名古屋学芸大学 メディア造形学部 映像メディア学科卒業、名古屋学芸大学大学院 メディア造形研究科修了。
日常の中で得た気づきや発見を起点として、既製品や既成の「イメージをずらす」ことを行なう。対象となるモチーフのイメージをずらすことで、自身が積み上げてきた概念を崩し、新たなモノの見方を提供することを試みている。近年の主な発表として、『エントランスのない遊園地』(感動画展 / 2023)、『There is a clown!』(大名古屋電脳博覧会 / 2023)などがある。


木谷 優太 / Kitani Yuta
1995年愛知県生まれ。名古屋学芸大学 メディア造形学部 映像メディア学科卒業。
親密圏から人がいなくなることによって生じる役割の流動化、責任や赦しの概念に関心を持ち、人がいなくなることと、いなくなれないことの不可分さをテーマに作品を発表している。
近年の主な発表として、『他人たち』(INSITU / 2023)、『VOCA展2023ー新しい平面の作家たちー』(上野の森美術館 / 2023)などがある。


展覧会運営
ディレクター|伏木 啓(映像メディア学科 教授), 村上将城 (映像メディア学科 准教授)
アシスタント ディレクター|樋口誠也(映像メディア学科 助教), 成田 開(映像メディア学科 助手), 安齋萌実(映像メディア学科 助手), 小堀多眞恵(映像メディア学科 助手)


企画:名古屋学芸大学メディア造形学部
主催:名古屋学芸大学、国際芸術祭「あいち」組織委員会
助成:文化庁

2024/11/02 | Posted by 映像メディア学科 スタッフ一同