本学 映像メディア学科 卒業生(7期生)、メディア造形研究科修了生でもある岩田芽子さんによる個展が、東京都のギャラリーAlt_Mediumにて開催されます。是非ご高覧ください。
展覧会概要(ギャラリーwebサイトより抜粋)
本展では、とある都市公園についての記録を展示します。現代的な芝生広場や遊具が配置されたこの都市公園は、戦後の都市計画に基づき整備されてきました。一方で、周囲を取り囲む広大な雑木林や各所の構造物には、整備が始まる以前の姿が残されています。
本作の撮影は2015年頃に始まり、その過程で、当初は気づかれていなかったものへと対象を移すことで進められました。タイトルである「開かれた庭」は、自然の景観を模倣し、またはその要素を追求して十八世紀初頭のイギリスで確立された風景式庭園に着想を得ています。*1
「記憶を記録する」というテーマからはじまった本作を、かつて壁に囲まれていた庭園が外の自然へと開かれ、新たな様式として成立した過程と重ね合わせることができると考えたからです。
ある場所に身を置き、何かが強く私の注意を惹くとき、それまで「気づかれていなかったもの」が風景として立ち上がってくるように感じています。撮影が「意のままにならないもの」を引き寄せる行為だとしたら、風景の経験とは、後戻りできないかたちで突然やってくる「他者」のようなものなのかもしれません。
私の関心は、「気づかれていなかったもの」の想起や、あるいはそのはじまりの瞬間を提示することにあります。
*1 安西信一『イギリス風景式庭園の美学 〈開かれた庭〉のパラドックス』、東京大学出版会、2000年
岩田芽子 個展「開かれた庭」
会場|Alt_Medium
会期| 2025年6月27日(金)~7月2日(水)
時間|12:00〜19:00 ※最終日17:00まで
アクセス|
〒161-0033 東京都新宿区下落合2-6-3 堀内会館1F
JR高田馬場駅徒歩7分(下落合二丁目歩道橋そば)
岩田芽子 / IWATA Meiko
愛知県出身 現在、東京在住
2013年 名古屋学芸大学 大学院メディア造形 修士課程 修了
2023年 HPFタカザワゼミ 参加
ポートフォリオサイト| https://meikoiwata.com/
展示の詳細は下記Webサイトをご覧ください
Webサイト|https://altmedium.jp/post/202506iwatameiko/
2025/06/05 | Posted by 映像メディア学科 スタッフ一同