特別講義|ハンス・トゥチュク氏(作曲家)、水野みか子氏(作曲家)

特別講義「音楽とテクノロジーの交差点」
講師:ハンス・トゥチュク氏(作曲家/ハーバード大学音楽科教授)、水野みか子氏(作曲家/名古屋市立大学教授)
2014年7月3日(木)11:25-12:55
MCB210

 

作曲家・ハンス・トゥチュク氏をお迎えし、作曲家/音楽学者・水野みか子氏との対談形式にて、特別講義を実施しました。テクノロジーがもたらす音楽と音の可能性を中心に、お話をおうかがいしました。

 

プロフィール|ハンス・ツチュク氏 HansTutschku(作曲家/ハーバード大学音楽科教授)

1966年ワイマール生まれ。ドレスデン音楽大学で電子音楽の作曲を学ぶ。1989年以降、カールハインツ·シュトックハウゼンの下でコンサートに参加しサウンドディレクター業を、その後ハーグ王立音楽院(オランダ)にて、ソノロジーとエレクトロアコースティック作曲を学ぶ。1982年以降《Ensemble for intuitive music Weimar》メンバー。

1994パリのIRCAMにて1年間の研究滞在を行い、1995年~1996年、ワイマールのエレクトロアコースティック作曲の客員教授としてに教鞭をとる。

1996年、クラウス·フーバーとブライアン・ファーニホーと共に作曲のワークショップに参加。

1997~2001年IRCAM(パリ)、2001年~2004年モンベリアールの音楽院にて、エレクトロアコースティックミュージックの講師を務める。

2003年5月バーミンガム大学の教授ジョンティ・ハリソンの教授のもとで博士号を取得。2003年の春学期に彼はベルリン工科大学でのエドガー・ヴァレーズ客員教授であった。

2004年9月以降、HansTutschkuはハーバード大学(ケンブリッジ、米国)でのエレクトロアコースティックスタジオの作曲教授およびディレクターを務める。

彼は、多くの国際的な作曲コンクールの優勝者である:ブールジュ、CIMESPサンパウロ、ハンスアイスラー賞、アルス·エレクトロニカ賞、ノロワ賞、ムジカ·ノヴァ賞。

2005年、ワイマール市の文化賞を受賞。2013-2014先端研究のためのラドクリフ研究所と日米友好基金からの奨学金でフェローシップを取得。

 

水野みか子氏(作曲家/名古屋市立大学教授)

作曲と音楽学の分野で活動展開。名古屋市立大学芸術工学部芸術工学研究科教授。

東京大学文学部美学芸術学科、愛知県立芸術大学・大学院作曲専攻卒業・修了。音楽の空間性に関する研究により博士号(工学)取得。日本交響楽振興財団作曲賞、アルス・ポエティカ音楽祭などに入賞・入選。ブールジュ国際電子音響音楽祭、CERPS、ISEA、ISCMはじめ欧米各地の音楽祭、放送、作品保存などで取り上げられオーストリア、フランス、イタリア、イギリス、ハンガリー、モルドヴァ、アメリカ合衆国、オーストラリア、中国、台湾などで紹介されている。

 2011年は、カナダ、ニュージーランド、シンガポール、中国と結んで「高速度音響通信ネットワーク」による「遠隔地音楽アンサンブル」を実現した。2012年には、国内三カ所を結ぶ「遠隔地音楽アンサンブル」で、大学生たちへの教育プログラムを展開。2013年10月には、アジア・コンピュータ音楽プロジェクトの主催会場として、台湾国立交通大学、台湾開南大学、東京電機大学、名古屋市立大学の四カ所を結んで、高速音声通信プログラムによるネットワークコンサートを実施した。

 最近作品には、《Seven Temples》(2010,ISCM世界新音楽の日々)、トロンボーンとエレクトロニクスのための《masque》(2010,北京Musicacosutica音楽祭)、セントラル愛知交響楽団東京公演のための《尺八、箏とオーケストラのための「レオダマイア」》(2011)、電子音響音楽《String Space》(2012、アジア・コンピュータ音楽プロジェクト台湾大会)、コンピュータ・ネットワークと器楽のための《アクサライⅠ,Ⅱ》(2013,あいちトリエンナーレ)、クラリネットとピアノのための《天空のハルモニア》(2013,宗次ホールランチタイムコンサート)などがある。 2007年に作曲した「名古屋市営地下鉄メロディサイン」は現在も名古屋市営地下鉄路線の各駅のホームで使用されている。

  著書に『日本の作曲20世紀』(共著、音楽之友社)、『日本戦後音楽史 上・下巻』(共著、平凡社)など、論文に、<電子音響音楽と「集団コンサート」>(JSSA2009)、 <大阪万博のシュトックハウゼン:音楽における空間性理念の側面から>(JSSA2010)、<Electronic music in cultural context– two points towards sound materials and structure>8EMS2008)、Electronic Sounds and Interactivity in Japanese Contemporary Sound Performance(EMSAN2009)、<What is the aesthetic value of live-interactive music? –system, sound , performance>(EMS2010)、< Alternative Perspective towards Japanese History of Electronic Music— Live Electronics in Early vs Latest Days >(EMS2011)、<Reception of Schaeffer in Japan—by composers, musicologists and scientists>(EMS2012)、< Japanese Composers in GRM before 1970>(EMS2013)などがある。

2014/07/03 | Posted by 映像メディア学科 スタッフ一同