遺失博物室

2011年3月17日 (木) より 3月27日 (日)まで、本学映像メディア学科助手:小林あす美による個展「遺失博物室」が開催されました。
自身が日々の生活や旅路のなかで集積したモノを、持ち主不明の”遺失物”として扱い、モノ自体やそれらを記録した写真を展示するという内容でした。「持ち主」や「所在」から切り離された”遺失物”たちは、一見、作家が巧妙に演出した「写真」や「オブジェ」といった作品のようにも見えますが、添えられたテキストによってそれらが単なる「作家―作品」という関係性ではなく、あくまでも「拾い手―拾われたモノ」という関係性であることがわかります。私たちはテキストによって「拾い手」である”媒介者”の眼差しを共有することとなり、普段は見過ごしてしまう何気ないモノに失われた何か―遺失・物―を感じとるという鑑賞体験を誘発するものでした。

―遺失博物室― Private Museum of Lost and Found Things
小林あす美
2011年3月17日 (木) – 3月27日 (日) ※22日休み
12:00~19:00 最終日 ~18:00

TAiGA/住所 名古屋市千種区東山通り 5-19
カメダビル2階B号室〒464-0807
TEL 052-781-7276
http://www.taiga-p.com

1階(中2階)カフェ metsa
2階 B号室 ギャラリー TAiGA

2011/03/28 | Posted by nuas